こんにちは、Miyaです。
今回は映画ドラえもん最新作「のび太の地球交響楽」の感想を書いていきます。
こちらの記事はネタバレありです。
まだ本作品を見ていないという方は、ネタバレなしの記事をご確認ください。
また、ドラえもん全映画のランキング・Tier表の記事も公開しているので、よければそちらもご覧ください。
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』作品情報
監督 | 今井一暁 |
脚本 | 内海照子 |
音楽 | 服部隆之 |
キャラクターデザイン | 河毛雅妃 |
総作画監督 | 河毛雅妃、中野悟史 |
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』あらすじ
学校の音楽会に向けて、苦手なリコーダーの練習をしているのび太。その前にあらわれた不思議な少女・ミッカは、のび太の吹くのんびりのんきな「の」の音を気に入り、音楽がエネルギーになる惑星でつくられた“音楽【ファーレ】の殿堂”にドラえもんたちを招き入れる。ミッカはこの殿堂を救うため、一緒に演奏をする音楽の達人【ヴィルトゥオーゾ】を探していたのだった!ひみつ道具「音楽家ライセンス」を使って楽器を選び、ミッカと共に演奏することで、少しずつ殿堂を復活させていくドラえもんたち。しかし、世界から音楽を消してしまう不気味な生命体が迫ってきて、地球にも危機が・・・!!はたして、“音楽の未来”、そして地球を救うことができるのか!?
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』良かった点
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』悪かった点
『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』詳細な感想
はじめに
まず、今回のヒロインであるミッカがとにかく可愛かった。
歴代ドラえもん映画作品の中で2番目に気に入っている。
(1番はひみつ道具博物館のジンジャー)
ネタで言ってるように見えるが、登場人物を気に入るかどうかは物語に感情移入できるかという点において非常に重要視している。正直、ミッカ声優の人は若干棒読み感があり「まぁミッカは子供だしむしろこれぐらいがちょうどいいか」と思って後から調べたら、声優自体が中学生くらいの方だった。失礼しました。
物語について
映画全体として、「音楽」というテーマを用いているため、終始明るい雰囲気かと想像していたが、そういうわけでもない。音楽関連のあるあるというか、ギスギスした部分も出てくる。「お前が演奏すると崩れるから演奏やめろ!」とか「俺の方が上手いんだから俺に合わせろ!」など。
そういった紆余曲折を経て「音楽って奏でるだけで楽しいよね!」という話に持って行ったのは王道とはいえ好き。音楽は世界共通言語って言うしね。
物語としては、音楽がなくなって危機に陥っている惑星を救うために楽器で演奏する話。シンプルで分かりやすい話であるものの、ドラえもん特有のひみつ道具が多数登場し、それらが悪さをして物語を拗らせていく形になる。
各自の担当パートは以下の通り
のび太 :リコーダー
しずかちゃん:ボンゴ (マリンバとかの打楽器にも変更可能なチート)
ジャイアン :チューバ (似合いすぎワロタ)
スネ夫 :ヴァイオリン (特にないから持たされた感)
今回の映画の中で「あらかじめ日記」が重要なひみつ道具になる。のび太が書いた「音楽がなくなった」というのを拡大解釈して、「世界中から音楽が消える」という話の始まりは面白かった。もしもボックスと同じやん。
結局、ページを破って事なきを得るが、原作では「日記を燃やさないと効果は消えない」という話だったので、ここは手が加えられている。
この辺の下りはもっと短くしても良かった気はする。のび太一行が段々と演奏が上手くなる過程を描く必要がある以上、ある程度はしょうがないか。
「ミッカに妹がいて、4万年前に地球に送られていた」というあたりから面白くなってきた。
妹が気の毒すぎる、と思ったが、幸せそうなら良いか・・・。
映画の最初のシーンはミッカじゃなくてミッカの妹視点、かつ4万年前の話だったということね。
終盤に「あらかじめ日記」に書いた「みんなでお風呂に入った」という言葉の伏線回収がされるが、なかなか予想外だった。
序盤「のび太の日記」と「あらかじめ日記」の見た目がとんでもなく酷似している、というご都合展開はありつつ、日記に書いた「みんなでお風呂に入った」の「みんなってどこまでをみんなと見なすの?」という疑問を抱いた状態で、ぬるっと話が進んでいったため、特に何もないのかな?と思ってたところを回収してきた。地球まるごとはそりゃ「みんな」やなー。
敵について
今回の敵であるノイズについて
割と序盤から物語の中に存在しており、生命体であることは言及されたが、言葉などは発していないため、スライムみたいなもの?と解釈している。
過去のドラえもん映画の中で「姿は存在しない(確認できない)が意識は存在していて会話が出来る」というタイプの敵は存在したが(銀河超特急、宇宙漂流記、月面探査機)、今回のように「生命体だが意思疎通が出来ない」というのは初めてな気がする。未知の敵と戦ってる感があるのでこれはこれであり。
演出について
ドラえもんの「++」の目であったり、「エッチ!」というセリフだったり、ファンとして嬉しい演出。
そのため、Xで感想を漁っている時に『「夢をかなえてドラえもん」をそのまま全部歌えば良かったのに』という意見を複数見つけたが、自分としてはこれで良かったと思っている。
制作側も「あえて」出だしの部分だけを歌う形にしていると思っており、今はもう使われていないわさドラを象徴するOPを仄めかす程度に混ぜ込んでくる洒落た演出を評価したい。これを「ミッカが歌う」っていうのがまた良いんだよなぁ。
そういう意味を含めて、このシーンは自分にめっちゃ刺さる演出だった。すこです!!!
最後の別れについて
が、エンドロールでのび太に抱きつくミッカのシーンがあったので、それで補完されたとする。終わり際に、ミッカからのび太の呼び方が「のび太」から「のび太お兄ちゃん」に変わったが、これいる???
何か関係性が変わったように思えて個人的には微妙だった。ずっと「のび太」のままでよくない?
まとめ
・中盤、少しダレるところはあるが、話の筋は通っている
・終盤の展開はアツい、演出も素晴らしい
いかがだったでしょうか?
ぜひ皆さまの『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』に関する感想について、コメントをいただけますと幸いです。
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