『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』感想 【ネタバレあり】

Miya
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こんにちは、Miyaです。
今回は映画ドラえもん最新作「のび太の絵世界物語」の感想を書いていきます。

こちらの記事はネタバレありです。
まだ本作品を見ていないという方は、ネタバレなしの記事をご確認ください。
ネタバレなしの感想はこちら(※準備中)

また、ドラえもん全映画のランキング・Tier表の記事も公開しているので、よければそちらもご覧ください。

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ドラえもんをこよなく愛する私が作成した、ドラえもん映画全45作品のランキング・Tier表を公開します。自分が各作品を視聴して「何を感じたか」「どう思ったのか」を共有することを目的としています。ドラえもんを見ている方も、見ていない方も楽しめます。

『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』作品情報

監督 寺本幸代
脚本 伊藤公志
原作 藤子・F・不二雄
出演者:レギュラー 水田わさび
大原めぐみ
かかずゆみ
木村昴
関智一
出演者:ゲスト
和多田美咲
種﨑敦美
久野美咲
鈴鹿央士
藤本美貴
サンドウィッチマン
音楽 服部隆之
主題歌 あいみょん「スケッチ」
公開 2025年3月7日
上映時間 105分

引用元:Wikipedia

『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』あらすじ

数十億円の価値がある絵画が発見されたというニュースを横目に、夏休みの宿題である絵に取り組んでいるのび太。そんな彼の前に、突然絵の切れ端が落ちてくる。ひみつ道具「はいりこみライト」を使い、その絵の中に入って探検をしていると、不思議な少女クレアと出会う。彼女の頼みを受けて「アートリア公国」を目指すドラえもんとのび太たちだったが、そこはニュースで話題になっていた絵画に描かれた、中世ヨーロッパの世界だった。その世界には「アートリアブルー」という幻の宝石がどこかに眠っているという。幻の宝石を探すことになったドラえもんとのび太たちだったが、やがてアートリア公国に伝わる世界滅亡の伝説がよみがえってしまい、大ピンチに陥る。

『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』良かった点

・演出がエモい
・設定がしっかりしていて伏線回収が多い

『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』悪かった点

・ご都合主義な箇所がある
・見ていて気になる点はそこそこ出てくる
(後から考えればなんとなく納得できる範囲のものが多い)

『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』詳細な感想

他のドラえもん作品にも言及しているため、未視聴作品がある方はご注意ください。

はじめに

2025/3/7(金)公開、有給を取って朝一で見てきた。
普段の出勤より1時間以上早起きで草

正直、見る前は
前作の地球交響楽と雰囲気が似てるなぁ・・・
あらすじ見てると敵を倒してめでたしめでたし、って感じなんかなぁ・・・
という印象を受けて、あまり期待していなかった。

結論から言うと、良い意味で裏切られた。
決して前作と似ているということはなく、非常に面白かった。
ちょっと自分が舐めてたみたいなところはある。

詳細な感想

映画の冒頭はクレアが行方不明になる描写、のび太達が「はいりこみライト」を使って絵の中に入って遊んでいる描写から始まり、その後にのび太の頭上に絵が落ちてくるところから物語は動き出す。
クレアが行方不明になるシーンと、のび太の頭上に絵が落ちてくるシーンは「ご都合主義だなぁ」と感じたが、、実はパルとソドロが時空間で争ったことで起こった出来事ということで伏線が回収される。(まぁそれでもご都合感はあるけど)
前作の地球交響楽では、雲の王国のオマージュとして壊れたドラえもんが出てきたが、今回は魔界大冒険のオマージュとして「チンカラホイ」の掛け声が登場した。
こういうさりげない過去作の要素はファンとして嬉しい。
大体の映画作品に登場しているようで、実はそうでもない「グルメテーブルかけ」が登場。
飯の描写は相変わらず旨そうだが、箸を使ったことがないマイロに対して、箸を使って流しそうめんをさせるのは畜生で笑った。

のび太が、マイロから「大好きなものを、大好きだ!と思いながら絵を描けばいい」と言われて、ドラえもんを描くのめっっっちゃエモい。しかもこの絵が終盤に大活躍するのも良い。
ついでに、この絵に対してドラえもんが特に過剰な反応を見せずに、露骨な仲良い感を出さないのが非常に良いんだけど、伝わる人いますか?

例を挙げると「ひみつ道具博物館」はのび太とドラえもんの仲良いアピールが過剰でちょっと苦手、みたいなところがあったんで、今作の「大好きなものを描こう」と言われてしれっとドラえもんを描き上げて、そのことについて特にお互い触れないっていう距離感、言わなくても伝わってるような信頼感、僕は非常に好きです。

クレアを親に会わせるという目的を達成したことで、のび太達は家に帰る。
この「一度日常に戻る」というのが結構好き。

単純に場面が切り替わるし、展開のメリハリにも影響する(ような気がする)。
パッと思いつくだけでも、ドラえもん作品で「パラレル西遊記」「月面探査機」でも同じように一度家に帰る描写があり、作品のクオリティ向上の一助となっているように感じる。

その後、ジャイアン達が勝手にアートリアに戻って収監され、クレアが2人になっている状況になるが、この辺りからテンポが上がって面白かった。にしてもこいつらよく収監されるな

今作、自分の勘違いでなければ主に戦闘シーンにおいて、普段のドラえもん作品ではあまり使われないようなBGMが使われており、臨場感もあって新鮮で良かった。また、最近のドラえもん映画は、敵から空を飛んで逃げ回る的な描写がある気がするが、どれも作画が気合入っていて迫力がある。しずかちゃんがかっこいい。

復活したイゼールを倒すにはクレアが鍵になるのかな、と思ってたら普通に色を奪われて固まってた。最後はのび太とマイロが協力して倒す形になるので、クレアと並んでマイロも今作のメインキャラなんだと認識した。(今更)

今回の敵(イゼール)は言葉を発しないものの、途中でフォルムチェンジしたり、モーゼステッキで割った湖の色さえも奪い、国全体の色を奪った上にドラえもんまで活動不能にさせるなど、中々絶望感があってよかった。

色を全て奪われた後にのび太が発した「まるで絵の端みたいだ・・・」は、最初の絵に入った時に、絵の端を見ていた時に通じる言葉であり、この作品はこういう細かい所でも伏線回収を行ってくる。洒落てて良し。

最終的に、のび太は自分が描いた絵の中に入り、絵のドラえもんに「タケコプター」と「水もどしふりかけ」を貰い、自分たちの根城を水に戻すことでイゼールを倒す。この一連の流れ、めっちゃエモいんだけど「湖の水の攻撃を凌ぎきったイゼールさんが、城に使った水ごときを防げないんすか??」とは思った。さっき防いでましたやんって

最後の終わり方、一緒に旅をしていたクレアは実は絵の中の人物で、「はいりこみライト」がショートしたことで絵に帰ることになる。最初に見た時は「ええぇぇ・・・これいるぅ・・・?」とクレアが消滅する悲しさから思ったものの、後から考えると「戻ってきた時に4年前の姿のままだった」というのがこの伏線だったのかなと。

4年前の姿のままであることについて、ドラえもんが「時空の流れが原因じゃないっすかね?w」って国王に説明してたシーンもあったけど「そういうことにしておこう」みたいな感じで深く言及されてなかったし。

その後に時空間で漂っていた本物のクレア登場、こちらはちゃんと4年経過した姿で、マイロと同じ身長であることがわかるような描写になっている。しかも夢の中でのび太達と旅をしていた時の記憶もあるとのこと。
「なんてご都合・・・!」とは思いつつ、こういうハッピーエンドは大好物です。幸せならOKです。

仮に、本物のクレアの行方が分からないままだったり、戻ってきても記憶がないとかだったら後味悪いから、少しご都合味があってもハッピーエンドならそっちの方がいい、本当に。

クレア達と別れて日常に戻ってきたのび太達。ニュースで、クレアとチャイが描かれた絵に、のび太達が描き足された絵が見つかりこれで絵の中のクレアも寂しくない」というのもエモポイント。

その後、のび太が描いたドラえもんの絵が見つかって、「昔の子供が描いた落書きでしょう」と笑う評論家に対して、のび太のパパが「わかってないなぁ・・・この絵の良さが」と言うんですが、ここでちょっと泣いた。

そもそも、のび太のお父さんって画家を目指してた背景があって「絵世界物語」という作品タイトルの割には出番あんまないな、とは思ってたんです。でも、要所を締めてるというか、のび太の父親として、画家として、良い役割を果たしているなぁと思います。

今回の映画、105分とそこそこ長い方だけど、それを全く感じさせない良作品でした。

キャストについて

パルの演技はあっ(察し)な感じはあったけど、まぁしょうがないか・・・・。
欲を言えば、そこそこ重要な役だと思うのでちゃんとした声優使ってくれてたら良かったなとは思う。
サンドウィッチマンの2人がゲスト声優として、国王とテレビの解説として登場してるけど全く気付かなかった・・・。「気づかなかった」というのは悪いことではない。ストーリーを見るにあたって阻害されない=非常に上手い、ということ。

特に最後の、ニュースの評論家とのび太のパパが絵について語るシーンなんて、1人棒読みがいたら台無しになるので、作品を壊さないでくれてありがとう。

まとめ

・伏線回収が多く、見ごたえがある
・見せ方が非常に良い
・少し引っかかる点はある
総合的に見て、評価はSとしました。
Miya
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いかがだったでしょうか?
ぜひ皆さまの『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』に関する感想について、コメントをいただけますと幸いです。

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