映画『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』感想 これ見て泣かない人おる?【ネタバレあり】

Miya
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こんにちは、Miyaです。
今回は映画ドラえもん25作目「のび太のワンニャン時空伝」の感想を書いていきます。

こちらの記事はネタバレありです。
まだ本作品を見ていないという方は、ネタバレなしの記事をご確認ください。
ネタバレなしの感想はこちら(※準備中)

また、ドラえもん全映画のランキング・Tier表の記事も公開しているので、よければそちらもご覧ください。

【決定版】映画ドラえもん 全45作品 ランキング Tier表を公開!
ドラえもんをこよなく愛する私が作成した、ドラえもん映画全45作品のランキング・Tier表を公開します。自分が各作品を視聴して「何を感じたか」「どう思ったのか」を共有することを目的としています。ドラえもんを見ている方も、見ていない方も楽しめます。

『のび太のワンニャン時空伝』作品情報

監督 芝山努
脚本 藤子不二雄
出演者:レギュラー 大山のぶ代
小原乃梨子
野村道子
たてかべ和也
肝付兼太
出演者:ゲスト
林原めぐみ
かないみか
関智一
江川央生
古川登志夫
水谷優子
潘恵子
島谷ひとみ
泉谷しげる
音楽 堀井勝美
主題歌 YUME日和/島谷ひとみ
編集 岡安肇
制作会社 シンエイ動画
製作会社 シンエイ動画
テレビ朝日
小学館
公開 2004年3月6日
上映時間 84分

引用元:Wikipedia

はじめに

前回の「のび太と銀河超特急」に続いて、25作目「のび太のワンニャン時空伝」の記事を執筆するに至りました。

理由はこれです。

「シリーズ45周年記念!映画ドラえもんまつり」で劇場版にてドラえもん映画の再上映を行っており、つい今しがた「のワンニャン時空伝」」を見てきたので、「記憶が新しい内に感想記事を書いてしまおう!」ということです。

『のび太のワンニャン時空伝』あらすじ

ある日、のび太は川でおぼれていた子犬を発見し助け出す。その子犬をイチと名付けたのび太は、そのまま家に連れ帰り、ママには内緒で自分の部屋で飼うことに。数日後、裏山に遊びに行ったのび太は、人間たちに捨てられたたくさんの犬や猫を目にして、人間の身勝手な振る舞いに怒りを覚えるのだった。そして、彼らを救うため、人間のまだ存在しない大昔に連れて行くことを思いつく。

『のび太のワンニャン時空伝』良かった点

・伏線の数が多い
・ストーリーが良い、泣ける
・主題歌が良い

『のび太のワンニャン時空伝』悪かった点

・少しツッコミどころはある

『のび太のワンニャン時空伝』詳細な感想

他のドラえもん作品にも言及しているため、未視聴作品がある方はご注意ください。

はじめに

言わずと知れたのぶ代ドラ最後の映画作品
最後ということも相まって、ドラえもん映画の中でも知名度・人気ともに高い印象

劇中で「ネコジャーランドは25周年!」とやたら強調されるが、ドラえもん映画25周年であることとリンクしている。

この映画、見終わった後に非常に高い満足感が得られるにも関わらず、実は上映時間は84分と他映画と比較してもかなり短い。テンポが良く、ストーリーがどんどん展開されていくからより物語に引き込まれていく。最近の映画は長いものが多いが、長けりゃいいってもんじゃないってはっきりわかんだね。(もちろん長いことによる利点もあると思います)

主題歌について

主題歌の『YUME日和/島谷ひとみ』だが、この映画のために書き下ろした曲、というわけではなく、TVシリーズのエンディングの流用となっている。TVシリーズで使われている曲が、映画のエンディングとして採用されているのは、本作と、前作の「ふしぎ風使い」のみだったと記憶している。

この手法、正直嫌いです。
単純に手抜きに感じる。ちゃんと曲作れ。

とはいえ、曲に罪はない。
ドラえもんの曲の中で一番好きな曲。映画の雰囲気にも合ってる。

ストーリーについて

改めて見ると序盤から伏線が張り巡らされている。伏線とまでは言わない『匂わせ』のようなものも多数散りばめられている。以下に自分が気づいたものをメモ代わりに羅列していく。

・最初の老いた犬人間がタイムマシンに乗り込む姿が、この後にのび太が出会うイチ本人
(このタイミングだとのび太の名前を言わなかったり、けん玉の側面しか見えてないのが憎い)
・イチの水が苦手、泳げない描写
・スネ夫が所持してるネズミのおもちゃ
・3億年前の文明の発見のニュース、「の」の国旗
・のび太とイチが一緒に寝る描写、のび太とハチが一緒に寝る描写の対比
・のび太が1000年後のワンニャン国に来て、じっと見つめてた遺跡の中にのび太像

伏線とは違うものが混じっていることはわかっているが、上記のような『見せ方』が上手い。短い映画の中に濃い描写がぎゅっと詰まっているからこそ、この映画は面白い。

消えたイチ達を探すためにネコジャーランドに乗り込むが、隕石が落ちてくる展開が前振りもなく急なので、少し唐突感はある。ついでに36時間後に国が滅亡することを発表する大統領、さすがに唐突すぎないか・・・?

ネコジャラみたいな野望を持って悪に手を染めている悪役は大好き。ただ、1,000年前の書物に書かれた人間への憎悪を、人間に会ったことすらない祖先がずっと抱き続けている、っていうのは若干無理があるような・・・。ましてや国民全員を犠牲にしてまで未来の人間に復讐って、冷静に考えるととんでもない大悪党である。だからこそ巨悪というか、狂気を孕んでるとも捉えられるかも、と書いてて思った。

水中でイチからけん玉が出てくる演出はエモくて非常に良いですねぇ・・・。イチとのび太が抱き合うシーンはいつ見てもボロボロ泣いてしまう。ここは声優の小原さんと林原さんの凄みを感じつつ素直に涙す。

最後の決着が『けん玉』っていうのもまた良いんだ・・・。
数ある映画の中で、のび太が最後の別れをここまで惜しんでいる作品は他にないと思う。

ゲスト声優について

今作のゲスト声優はチーコ役の島谷ひとみさん、ネコジャラ役の泉谷しげるさん

チーコは当時から見た目的に好きだった。島谷さんの演技は、聞けばなんとなく本職の声優ではないことは察しはすれど、そこまで違和感はないので、ゲスト声優としては及第点だと思う。にしても、シャミーの歌声だけ島谷ひとみさんで、チーコの声も島谷ひとみさん、ってちょっと笑えるよね。

泉谷さんは、ネコジャラにぴったし。迫力のある演技と、少しコミカルなドラえもんとのやり取りも悪役だけどユーモアもあって非常に良い。「進化・退化光線銃を・・・直すか?!」のシーン、演技の迫力とドアップのネコジャラも相まって臨場感があって好き。
ネコジャラの存在、もとい泉谷さんの演技は、この作品の魅力を高めている1つの要素だと思う。

ツッコミどころ

映画の中で気になったのは以下の2つ

①1,000年後なのに街並み変わらなすぎでは?
②タイム風呂敷あるの・・・?

①について
イチがタイムマシンを完成させて、そこから約1,000年後にタイムスリップしたけど、それにしては街並みや技術レベルが変わらなすぎでは?イチが老いた時点でタイムマシンが出来ているにも関わらず、1,000年後にはタイムマシンが一般化してるわけでもなく、建築物もほとんど同じように見える。

とはいえ、進化した犬猫人間が何年生きるのか、みたいな話は名言されていないので、ひょっとしたら老いたイチが実は900歳で、タイムスリップしたのは100年後だった、とかなら納得がいくかも。

②について
今回、そもそもタイムマシンが壊れていなければ、「1,000年後に来ちゃったから急いで3億年に戻ろう!」で済む話。もちろんそんなことをしたら話として成り立たないので、部品がないから探しに行こう!ということで街に繰り出す。が、その後に進化・退化光線銃を直す時にタイム風呂敷を取り出している。そんなもんあるならさっさと直しとけや!!と思わざるを得ない。

え?「タイムマシンにはタイム風呂敷無効!!」みたいな設定なかったよね?あったらゴメンネ
まぁ話の流れ的にしょうがないとは思うけど、タイムマシンが直せない明確な理由があると、より物語が腹落ちするな~と思ったりするわけです。

まとめ

・のぶ代ドラ映画の最後にふさわしい名作
・伏線が多く、ストーリーが良い
・細かく気になるところはあれど、そんな気にするもんでもない
総合的に見て、評価はSとしました。
Miya
Miya

いかがだったでしょうか?
ぜひ皆さまの『のび太のワンニャン時空伝』に関する感想について、コメントをいただけますと幸いです。

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