映画『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』感想 日常と非日常【ネタバレあり】

Miya
Miya

こんにちは、Miyaです。
今回は映画クレヨンしんちゃん1作目「クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」の感想を書いていきます。

こちらの記事はネタバレありです。
まだ本作品を見ていないという方は、ネタバレなしの記事をご確認ください。
ネタバレなしの感想はこちら(※準備中)

また、クレヨンしんちゃん全映画のランキング・Tier表の記事も公開しているので、よければそちらもご覧ください。

【決定版】映画クレヨンしんちゃん 全31作品 ランキング Tier表を公開!
クレヨンしんちゃん映画全作品のランキング・Tier表を公開します。自分が各作品を視聴して「何を感じたか」「どう思ったのか」を共有することを目的としています。クレヨンしんちゃんを見ている方も、見ていない方も楽しめます。

『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』作品情報

監督 本郷みつる
脚本 もとひら了
原作
臼井儀人
製作 茂木仁史
太田賢司
堀内孝
出演者 矢島晶子
ならはしみき
藤原啓治
玄田哲章
野沢那智
音楽 荒川敏行
主題歌 Mew「僕は永遠のお子様」
撮影 高橋秀子
編集 岡安肇
製作会社
シンエイ動画
ASATSU
テレビ朝日
公開 1993年7月24日
上映時間 93分

引用元:Wikipedia

『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』あらすじ

「アクション仮面カード」を持って、夏休みに家族と海へ出かけるしんのすけ。するとそこに「アクション仮面アトラクション・ハウス」が出現。しんのすけがカードを見せると、不思議なマシンに乗せられてしまう。たどり着いた先は異次元の世界。ここではハイグレ魔王が、アクション仮面の力を封じて悪事をはたらいていた。世界の危機を救うため、しんのすけはアクション仮面と協力する。

『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』良かった点

・当時のクレヨンしんちゃんの日常の雰囲気が等身大で表現されている
・ストーリーが単純明快

『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』悪かった点

・1993年のクレヨンしんちゃんの雰囲気があまり好きではない
・少し展開に気になる点がある

『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』詳細な感想

他のクレヨンしんちゃん作品にも言及しているため、未視聴作品がある方はご注意ください。

初めに

映画クレヨンしんちゃんの1作目。
序盤40分はテレビの放送回として流しても違和感ないぐらいに日常の話が展開され、油断したら映画であることを忘れそうなくらい、等身大のクレヨンしんちゃんの世界観がそのまま楽しめる。

この世代のクレヨンしんちゃんが好きな人には非常に好評だと思う。ただ、私はこの時代のしんちゃんがそこまで好きではない・・・。というのも、私がクレヨンしんちゃんで一番好きなのは1997~2000年代のしんちゃんである。

ひまわりが生まれ、実際にいる5歳児とは違う、嵐を呼ぶ園児であるしんちゃんが好き。この映画の公開時期である1993年のしんちゃんは、喋り方がゆっくりで声も低め、実際の5歳児に近いような言動を取る、今のしんちゃん像に変わる前のしんちゃんかと思う。「このしんちゃんの方が好き」という人が多くいることを理解した上で、自分はもう少し後のしんちゃんの方が好きである。

同時に、風間くんとマサオ君はそこまで大きく変わらないが、ボーちゃんとネネちゃんも今と雰囲気が違う。

ボーちゃん:今よりぼけ~っという雰囲気を漂わせており、喋るのが遅い
ネネちゃん:ハッキリした物言いをしない、しおらしい雰囲気を纏っている

とはいえ、1993年のしんちゃんが嫌いというわけではなく、見ていて普通に楽しめる。また、映画の中で日常パートが丁寧に作られているのは他のクレヨンしんちゃん映画にはない唯一無二の魅力だと思う。

内容について

駄菓子屋でチョコビを買うシーンは「アクション仮面カードにしんのすけが選ばれた」ような描写だが、最後まで見ても「しんのすけじゃないとダメだった」ということがわかる描写は一切出てこない。結局アクションストーンとアクション仮面カードを所持した状態で「アクションかめーーん!」と呼べば、異世界からアクション仮面を呼べるし、アクションストーンを持っていれば誰でもアクションビームを撃てる、ということをアクション仮面自身が公言している。裏の設定があるのかもしれないが、もう少ししんのすけじゃなきゃダメだった、という肉付けが欲しかった。

野原一家が元々いた地球をA、ハイグレ魔王に侵略された地球をBとする。野原一家がBに行ったときに、野原一家とすれ違ってるのは、恐らくBの野原一家と入れ替わったことを示唆していると思う。(そうでないと同じ地球に野原一家が2人ずつ存在することになってしまうため)

ということは、Bの野原一家はAに送り込まれるために、同じように時空移動マシンに乗り込んでる筈であり、その時空移動マシンの操作にリリ子、もしくは北春日部博士は一枚噛んでいないとおかしい。にも関わらず、リリ子はAからBに来た野原一家のことを認識していなかったのはどう考えてもおかしい気がしてしまう。元々Bにいた野原一家について、帰る時も一切言及されていなかったのは尺の問題か、もしくはストーリーの都合か・・・。

しんのすけの腹からアクションストーンを取り出したハイグレ魔王は、アクション仮面を呼べないように即砕いているが、「だったらもう1つのアクションストーンもイヤリングなんかにせずにさっさと壊せよ」と思ってしまうが、これを言うのは流石に野暮か。まぁ気になりはする。

敵役について

1作目からふざけ倒したネーミングであり、Tバック男爵ハラマキレディースハイグレ魔王とテーマ性あり。
やはりTバック男爵と腹巻レディースに関しては、中盤までは出番がなかったこともあり、少し掘り下げが少ない気がするのは残念。とはいえ、しんちゃんがハラマキレディースを救い、地球人を見直すシーンはほっこりする。

Tバック男爵に対して、北春日部博士の「冷酷非情なホ○なんじゃ」のセリフ、今じゃ絶対言えません
印象には残るが、良いキャラかと言われると微妙な所。カリスマ性もないし、いらないような。

ハイグレ魔王は結構好き。冷徹そうに見えて少し抜けている、なぜ登りっこで勝負になるんだ。塔から落ちそうになった所をアクション仮面に助けられたり、とどめを刺さずに帰って行ったりと、アクション仮面とのライバル関係の描写は好みだった。

まとめ

・映画クレヨンしんちゃんの記念すべき1作目
・序盤の40分はテレビ放映分の延長のような、丁寧な日常パート
・単純明快で分かりやすいストーリー、若干気になる点はあり
余談ですが、クレヨンしんちゃんの映画を全作見た時、本作の評価はにしていました。
今回、個別に感想記事を投稿するにあたり、再度視聴した所、「あれ、思ってたより全然面白いな・・・」と思い、評価をBに上げました。やはり複数回見ることで感じ方も変わってくる部分はあると思います。
Miya
Miya

いかがだったでしょうか?
ぜひ皆さまの『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』に関する感想について、コメントをいただけますと幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました