
こんにちは、Miyaです。
今回は映画ドラえもん26作目「のび太の恐竜2006」の感想を書いていきます。
こちらの記事はネタバレありです。
まだ本作品を見ていないという方はご注意ください。
本作は1980年公開『ドラえもん のび太の恐竜』のリメイク作品です。『ドラえもん のび太の恐竜』の感想記事はこちら。

また、ドラえもん全映画のランキング・Tier表の記事も公開しているので、よければそちらもご覧ください。

『ドラえもん のび太の恐竜2006』あらすじ
ある日、のび太は恐竜の化石を持つスネ夫に負けじと、恐竜の化石探しをしはじめる。のび太はそこで見つけた何かの塊を家に持ち帰り、タイムふろしきで包んでみることに。すると恐竜の卵が現れる。やがて卵が孵り、中から生まれたのは首の長い恐竜だった。のび太はその恐竜をピー助と名付けて育てることにする。
『ドラえもん のび太の恐竜2006』良かった点
『ドラえもん のび太の恐竜2006』悪かった点
『ドラえもん のび太の恐竜2006』詳細な感想
はじめに
ドラえもん映画26作目、わさびドラ映画1作目の記念すべき作品。
当時、映画館で視聴した。また、DSのゲームソフト『ドラえもん のび太の恐竜2006 DS』を所持していた。それぐらい思い入れのある作品ではある。

が、先に言うとこの映画は全く好きじゃない。
そう思う具体的な理由について述べていく。※ネガティブな意見が多いので注意。
旧作との違い
旧作の『ドラえもん のび太の恐竜』と比較すると、内容はほぼ変わらない。わさドラになってここから数多くのリメイク作品が作られるが、この作品以上に展開に変化が少ない作品はないと思う。
そのため、物語の展開に関する不満点は旧作と同じ。リメイクで直して欲しいと思っていたところはそっくりそのまま残っている。

とはいえ、細かいところは変化があるため、変更点を以下に記載する。
■リメイクにあたっての変更点
・卵を温めるのび太に対して、父の『のび助』が怒らずに寄り添う描写に変更されている
・栄養促進剤を投与する描写がなくなっている。一方で、夏の間に急速に成長するのはそのまま(ただし、子供なので旧作より小ぶりになっている)
・風邪を引く理由『雨に打たれたから』ではなく、自然と風邪を引く描写に変更
・ピー助が公園で発見された際、池に報道陣や野次馬が大勢集まってる
※旧作はこれから捜索すると記事になってるのに誰もいないのが不自然だったため、本作の方が自然
・のび太がピー助を殴るシーンがなくなってる
・タイムテレビを見るときに「見ない方がいい、見るとまた会いたくなる」とドラえもんが諫める描写が追加
・ピー助を基地に連れて行かず、森に置いていく形に変更
・基地からの脱出方法が変更
・現代に戻るのがタイムパトロールに連れて行ってもらうのではなく、日本まで歩いてタイムマシンで帰る形に変更
最後の2つについては比較的大きな変更点なので特筆する。
■基地からの脱出方法が変更
旧作では、ドラえもんとのび太がティラノサウルスに乗って悪役の2人を追い掛け回し、タイムパトロールと挟み撃ちにしていた。
本作では、基地が崩壊して悪役の2人が水に飲み込まれるため、直接捕獲をしない。それに対して、捕らえられていた恐竜たちを救うため、全員がドラえもんのポケットの中に一時避難し、ピー助がドラえもんを引っ張り、基地から外まで泳ぐ描写になっている。
タイムパトロールに頼り切りになるよりマシだと思うが、この脱出シーンも良いかと言われると正直微妙。そもそも、小さくなっているピー助がドラえもんを引っ張ってスイスイ泳いでも「え、そんなこと出来るの?」という戸惑いが先行する。
『新・日本誕生』では、旧作がタイムパトロール頼みになっていたのに対して、ヒカリ族と協力して敵に立ち向かう描写に変更されていたので非常に良かった。
本作の変更もそれに近い意図だと思うが、旧作の展開もタイムパトロールに丸投げしていたわけではなく、そこまで露骨に評価を下げるようなシーンでもなかったので、今回の変更によって大きく評価は変わらなかった。
■現代へ帰る展開が変更
基地にタイムパトロールが来ているが、なぜかタイムパトロールを避けて歩いて帰ると言い出す。
な、なにしてんの・・・?本当に意味不明過ぎる。
基地からギリギリで脱出成功し、テンションが上がって正常な判断が出来なくなっているのだろうか。あれだけ現代に帰る方法を模索して仲間内で衝突までしていたにも関わらず、タイムパトロールに頼ろうとしないのは全く共感できない。
しかもドラえもんの道具も1個もなし。普通に死ぬじゃん。それを嬉々として5人で話しながら歩いてるのはもはや狂気じみたシーンに感じた。
そして、最後は海を渡るため、ピー助の背中に5人乗る。以前みんなで遊んだ時には4人乗ると沈んでしまっていた時の対比で、「成長したから5人乗ってもビクともしない」とのこと。
・・・は?
あれからせいぜい数日で?成長?そんなに?何を言っている?短期間でそこまで急成長する展開に納得感がなく、見せたい演出に尺と設定が追いついていない。
その後、タイムパトロールが近くまで接近してくる。タイムパトロール隊員は敬礼、それに対してのび太たちは手を振り去っていく。
なんで?
タイムパトロールは道具がないロボットと小学生5人を白亜紀に置いて行っていいのか?その後にすぐタイムマシンの場所が見つかるのも、日本に着いてたのも都合が良すぎる。
最後のピー助との別れも過剰演出すぎる。のび太の顔が崩れ過ぎだし、言葉も変に詰まり過ぎだし、転び過ぎだし。
こと終盤においては、全てにおいてセンスがないと感じた。
作画について
本作の作画は全体的に頭身が高く、かなり崩れやすい。また、のび太を初め各キャラクターの頬が赤らめる時が多々ある。総じてあまり好きじゃない。
特に、白亜紀にピー助を連れ戻しに来た時の作画の危うさが際立っている。最近のわさドラ映画は作画が安定していることを実感させられる。
また、恐竜の作画の書き込みも旧作より明らかに劣っている。26年前の映画よりショボいってどうなんだ?
タイムマシンで黒マスクから逃げる時と、翼竜からタケコプターで逃げる時の作画は気合が入っていた。
というか、このあたりの作画に力を入れ過ぎて、平常時の作画が不安定になったんじゃないかという気さえする。
ゲスト声優
■ピー助
声優は当時13歳の『神木隆之介』さん。
ピー助が小さい時の演技は全然良い。問題は成長した後。これが本当に酷い。基本的に「ピューイ」の鳴き声しかないが、とんでもなく棒読み。重要なシーンでこの鳴き声を聞かされるだけで急激に冷める。
ピー助にまともな声優を使ってくれるだけで大分印象が違ったと思う。
これは『神木隆之介』さんに文句を言いたいわけではなく、ピー助という重要な役に声優経験のない中学生を起用した制作陣に文句を言いたい。とはいえ、特にわさドラ映画の初期は、メインキャラにゲスト声優を起用しがちだった。途中から変わり始めたので、制作側も試行錯誤していたのかもしれない。
■黒マント
声優は『船越英一郎』さん。
普通に上手い。演技も相まってカリスマ性が上がっている。
旧作の頃は「そんなにピー助が欲しいならいつでも奪えただろ」と常々思っていたので、最初にのび太と接触した時に「その気になればいつでも奪い取れる。なるべく手荒なことはしたくないからこうやって穏やかに話をしている」と明言してくれたのは非常に良かった。
総評
「『のび太の新恐竜』まで作っているため流石にないか?」と思いつつ、いつか再リメイクしそうな気もする。もしやるならピー助はちゃんとした声優を起用してください。

いかがだったでしょうか?
ぜひ皆さまの『のび太の恐竜2006』に関する感想について、コメントをいただけますと幸いです。


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